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クリニックニュース 2022-11
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加齢黄斑変性 ~ものが歪んで見えたりしていませんか?~
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日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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自覚症状
加齢黄斑変性は、眼底の中心である黄斑
(図1)という部分に病変があり、ものが歪んで見えたり、ぼやけて見づらくなったりする病気です。文字や顔の表情が見づらくなったり、車の運転に支障を来したりします。50歳以上の1%以上の方に見られ、最近、増加しています。 |
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病変の状態と治療
加齢黄斑変性は、黄斑部に新生血管という病的な血管が形成され、そこからの出血や滲出物が黄斑部にダメー ジを与える「滲出型加齢黄斑変性」(図2)と、黄斑部の神経や血管が変性する「萎縮型加齢黄斑変性」の2種類に分けられます。滲出型には、薬剤を眼内(硝子体内)に繰り返し注射する抗血管内皮増殖因子療法(抗VEGF療法)が行われます。治療効果は高いのですが、後遺症が残ることが多いので、早期発見・早期治療が重要です。萎縮型には今のところ治療法がありませんので、予防が菫要になります。
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発症リスクと予防
加齢黄斑変性の発症リスクには、喫煙、高脂肪食、メタポリックシンドローム、遺伝子の変化などがあります。遺伝子の変化以外は、リスク因子を回避することが予防になります。特に喫煙は枇界中のどの疫学調在においても、最大のリスクです。過去に喫煙 していても、その後に禁煙を続ければリスクが下がることも知られています。ぜひ禁煙していただくようお勧めします。
生活習慣を改善し、もしも症状に気づいたらすぐに眼科を受診するのが、今できる最良の方法です。 |
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