|
|
|
クリニックニュース 2021-3
|
透析療法 腎臓の働きを補う治療法 |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
|
主な透析療法は2つ
悪くなった腎臓の働きの一部を人工的に補うのが透析療法です。大きく分けて血液透析と腹膜透析の2種類があります。 |
|
血液透析
利き腕と反対側の腕のせい脈に、針を刺すため太い血管を作ります。1週間に3回透析クリニックへ通って、4~5時間透析を受けます。毎回針を刺すので痛みを伴いますが、痛みを抑えるクリームや貼り薬があります。仕事のある方には夕方から行うコースもあります。透析をして、血液から水や老廃物を取り除くと、息苦しさ、だるさが消えて、食事がおいしくなります。合併症を抑えることができれば、30年以上治療を受けながら生活することができます。 |
 |
腹膜透析
透析クリニックへ通う必要がなく、自額でできます。おなかに管を埋め込んでおき、2リットルの透析液を入れて6時間貯めておきます。時間が来たら透析液を自分で捨て、新しい透析液に入れ替えます。それを1日3回か4回繰り返します。夜中に器械で自動的に透析してもらう方法もあります。通院はひと月に1回か2回です。おなかに細菌が入る腹膜炎という合併症に注意が必要です。
以前は8年くらいでほかの治療法に替えなければなりませんでしたが、透析液が改良され、もっと長く続けられるようになりました。 |
 |
|
新しい人生のスタートです、でも…
血液透析も腹膜透析も新しい人生のスタートです。でも、糖尿病や高血圧のある方は、腎臓の働きが悪くなる前にかかりつけ医に相談し、透析が必要にならないよう早く治療を受けましょう。
|
|