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クリニックニュース 2021-1
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パーキンソン病 薬と運動は車の両輪 |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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パーキンソン病の運動症状
パーキンソン病では、「手足がふるえる」、「筋肉がこわばり硬くなる」、「動作が遅く動きが少なくなる」、「「姿勢のバランスがうまく保てない」、という症状が起こります。これらを4大運動症状(図)といいます。
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ほかの症状にも注意
パーキンソン病ではそのほかに、便秘、たちくらみや失神、頻尿などの自律神経症状、嗅覚の低下、うつや幻覚などの精神症状、認知症、不眠や、眠っているのにはっきりしゃべったり暴れたりするなどの睡眠障害に伴う症状などが起こります。これらの症状は運動症状より先に現れることがあり、パーキンソン病の早期診断につながる重要なてがかりになると考えられています。
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パーキンソン病の診断
運動症状のうち、動画さ遅く動きが少なくなる症状があり、椅子に座ってくつろいでいるときに手足がふるえる症状と、筋肉がこわばり硬くなる症状のどちらかあるいは両方があれば、パーキンソン病の症状があると考えられます。その上で、病歴や服薬歴、脳のMRI画像などを参考に検討し、最終的には運動症状を改善させる薬を服薬してみて十分な効果が得られれば、パーキンソン病であると診断します。 |
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パーキンソン病の治療と経過
パーキンソン病は、脳内で作られるドパミンという物質が不足しておこる病気です。現時点では根本的な治療法はありません。しかし、脳内のドパミンを増やす薬を服用して運動症状を改善させ、運動療法を併用すれば、健康的な状態を長く保ち、天寿をほぼ全うできます。 |
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