発熱・風邪症状外来
- 37.5℃以上の発熱がある方、咳・鼻水・喉の痛みなどの風邪症状がある方の外来です。
- インフルエンザ迅速検査、コロナ抗原検査、コロナPCR検査からご相談のうえ検査を行い、処方も行います。症状により他検査を追加する場合があります。
- 受診希望にはできるだけ対応しますが、来院時間などをお伝えするため来院の前にまずお電話をお願いいたします。
PCR検査装置ID NOWについて
厚生労働省から認可されている新型コロナウイルスの核酸(RNA)を検出する装置です。
PCR検査との一致率は陽性一致率 93.3%、陰性一致率98.4%で大病院で行うPCR検査と同等の性能です。
抗原検査よりも精密で、陽性であれば最短5分程度、陰性でも13分以内に判定できるため、1回の受診で結果がわかります。
内科
- かぜ(咳、喉の痛み)、発熱
かぜの諸症状や頭痛、めまい、インフルエンザといった急な病気から慢性疾患まで幅広く診療しています。皆さんのホームドクターとして患者さんに寄り添い、コミュニケーションを大切にした丁寧な診療を心がけています。
動悸
心臓の鼓動が速く感じられる症状であり、呼吸器系、循環器系、内分泌系などが原因の可能性があります。
まずは命に関わる病気かどうかの確認が必要です。聴診などの診察を基本にレントゲン、心電図、血液検査を行い、肺炎、気胸、肺塞栓症、狭心症、心筋梗塞、低血糖がなければCOPDや喘息、心臓弁膜症などの慢性疾患の精査を行っていきます。
めまい
身体の平衡を保てなくなる状態を指します。
実はめまいの原因は脳以外にも多数あり、緊急性が高いものもあります。脳梗塞・脳出血など(中枢性)、耳が原因のめまい(末梢性)、洞不全・ブロックなどの不整脈、低血圧・高血圧、貧血などです。特に麻痺や意識消失を伴うものは緊急性が高いため、すぐに受診してください。
立ちくらみ
立ち上がった際にふらつきやめまいを感じる症状を指します。
単なる寝不足や体調不良の場合もありますが、疾患が隠れている場合もあるので、急な場合や続く時は受診していただければと思います。
貧血(胃や腸からの消化管出血は急性の症状として出やすい)、熱中症、パーキンソン病の初期症状などに該当します。
脈が飛ぶ
定期的な心臓の拍動が行われない状態を指します。
問題ない不整脈と、治療が必要なものの判別が必要なため、心電図検査や24時間心電図をつけていただく検査(ホルター心電図)を行います。
洞不全・ブロック・心房細動・心房粗動・心室粗動などは緊急処置が必要な可能性もあるため、自覚症状がある場合は受診してください。
胸が苦しい
胸部に不快感や圧迫感を感じる症状を指します。
さまざまな疾患で現れる症状のため、診察やレントゲン、心電図、血液検査などで原因を探っていきます。
狭心症・心筋梗塞・不整脈などの循環器疾患、気胸・COPD・喘息などの呼吸器疾患、そのほか逆流性食道炎や精神的な不安なども原因になる場合があります。
あらゆる症状、
全身を診療する総合内科専門医
当院は、呼吸器内科の診療に強みがありますが、私は総合内科専門医を取得しており、これまでの総合内科医・救急医としての経験から全身をひととおり診ることができます。
「町のかかりつけ医」として、かぜや花粉症から生活習慣病まで内科全般にわたり診療しております。地域の皆さんのお困りごとに耳を傾けながら診察を行い、必要に応じて高次医療機関へご紹介いたします。小さな不調から重大な病気が見つかることもあります。「これくらいのことで……」と思わず、ご来院ください。
呼吸器内科
気管支喘息
空気の通り道(気道)に炎症が続くことでさまざまな刺激に気道が敏感になり(気道過敏性)、発作咳と気道が狭くなる発作を繰り返す病気です。
発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴:ぜんめい)とともに息が苦しくなります。夜間や明け方に症状が出ることが多いです。
肺気腫(COPD)
主に喫煙によって引き起こされる慢性の呼吸器疾患です。
数ヶ月~年単位で悪くなる傾向があり、動いたときの息切れや長引く咳・痰が特徴です。
「風邪が治りにくい」という際の症状との判断がつきにくいため、診断・治療がされていない方も多いので、これらの症状があれば受診してください。
呼気一酸化窒素測定器
による検査
息を吐くだけで、喘息の原因の一つである気道炎症の程度がその場でわかる検査です。
喘息の診断はもちろん、治療中の方の改善の確認もできる有用な検査です。
当院では数値が24ppbまでの場合は好酸球性炎症の可能性は低い(コントロール良好)、25ppbを超えると好酸球性炎症の可能性がある(コントロールもう一歩)と判断しています。
検査費用は約800円(3割負担)です。
呼吸機能検査機器(スパイロメトリー)
による検査
息を吸って吐くことで肺の機能を測定する検査です。
%肺活量が80%未満は拘束性障害と診断され、肺結核や肺線維症など肺が硬くなる疾患の可能性があります。
1秒率が70%未満は閉塞性障害と診断され、気管支喘息、気管支拡張症など空気の通り道が狭くなる疾患の可能性があります。
費用は約1,000円(3割負担)です。
咳喘息
咳のみが続く気管と気管支の疾患です。
ベースに刺激に対する気管・気管支の過敏性があり、ハウスダスト・花粉・タバコ・会話・運動・寒冷刺激などで咳が誘発されます。
乾いた咳が特徴で「風邪が治ったあとも咳だけが続く」という症状の方は咳喘息を疑います。
放っておくと約30%が喘息に移行するため、早い段階から治療が必要です。
長引く咳
咳が8週以上続く場合を指します。
感染症以外の原因のことも多く、(咳)喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流症、ストレスなど幅広い原因があります。咳の出るタイミングなどを詳細に問診することで、ある程度判断がつきます。絞り込めたら検査で特定していきます。(喘息・アレルギー・胃カメラ検査も当院で可能です)
肺炎
細菌、ウイルス、真菌などで肺が炎症を起こす状態です。
感染症なので治療しないとよくなりません。放っておくと膿んだり(肺化膿症)、感染が周辺に拡大する場合もあります(胸膜炎)。
間質性肺炎といってアレルギー、膠原病、特発性の特殊な肺炎もあるので、受診をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠中に舌が喉に落ち込んで息ができず、日中の眠気などの症状が出る病気です。
- 高血圧、糖尿病、うつ病などの発症や悪化の原因になります。
- 治療することで、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞を減らします。
- 当院は睡眠ポリグラフ検査(PSG)が自宅で受けられます。
- 治療はCPAP(機器を使って鼻に空気を送る)で行います。
- 機器レンタル代は月約5,000円/3割負担です
舌下免疫療法
(アレルギー性鼻炎・花粉症)
- 原因物質(アレルゲン)を体内に取り入れることでアレルギー反応を弱めていく治療法(減感作療法)です。根本的な体質改善が期待できます。
- スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎が対象です。
- 少量のアレルゲンが含まれた薬を毎日内服し、3~5年目安に続けます。
- 初回検査は約5,000円、治療は約3,000円/月が目安です。
禁煙外来
- 年齢や症状、喫煙本数などの基準を満たせば健康保険で禁煙治療が受けられます。
- 禁煙補助薬が保険で使えます。また、離脱照応が抑えられ、楽にやめられる傾向があります。
- 成功率は7~8割(禁煙治療しない場合は約1割)
- 受診は全5回(3ヶ月間)です。
- 費用は約13,000~20,000円です。
生活習慣病
高血圧
- 80~90%が塩分摂取過多、肥満、過度の飲酒、運動不足、喫煙などの生活習慣が原因で起こる本態性高血圧です。10~20%はホルモン異常などが原因(二次性高血圧)です。
- 動脈硬化から脳出血・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などのリスクとなります。
- 最適と考えられる血圧は細かく決まっており、外来で患者さんに合わせて目標値をお伝えしています。
脂質異常症
- 血中の脂質(コレステロールやトリグリセリド)が異常な状態です。
- 食事(飽和脂肪酸、甘いもの、油物、糖質のとりすぎ)が原因のことが多く、動脈硬化から脳出血・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などのリスクとなります。
- 治療は食事や運動などの生活習慣の改善を行い、これらだけでは改善が難しい場合は薬を併用します。
糖尿病
- 膵臓から出る血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分に働かないために、血糖が上がった状態が続くことで血管が傷つき、末梢神経障害、失明、腎不全などの慢性合併症が起こります。
- 治療はバランスやカロリーを守った食事療法に加え、適度な運動を取り入れつつ、必要であれば薬を併用します。
特定健康診査
- 40~74歳の方を対象に生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防と早期発見を目的とした健診です。
- 身体測定(体重、身長、腹囲)、血圧測定、血液検査(血糖値、中性脂肪、HDLコレステロールなど)、尿検査などが含まれます。
- 健診異常のご相談はWebから予約をお願いいたします。
- 健診についてはお電話で予約をお願いいたします。
メタボリック症候群
- 内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指し、動脈硬化を引き起こすメタボリックシンドロームが関与しています。
- かかっている疾患が多いほど動脈硬化が進行するため、特定健康診査などでリスクを早期に洗い出し、治療することが大切です。
CAVI/ABIの結果の見方と考えられる疾患
手足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べる検査です。
動脈硬化や末梢動脈狭窄(PAD)を検出することができます。
検査台に横になって手足に血圧計を巻き、5分程度安静にしていれば完了です。9.0≦CAVIで動脈硬化が疑われ、0.9≦ABIで足の動脈狭窄が疑われます。
費用は約400円(3割負担)です。
健康診断・検診
当院では、各種健康診断を受け付けています。特に市区町村の特定健診には期限がありますので、期日を守って受診していただくようお願いします。生活習慣病の健診や企業健診にも対応しています。ご年齢やご要望に合わせたプランやオプションを選択できますので、まずはお問い合わせください。
早期発見・早期治療で、あなたとご家族の健康を守りましょう。
- 胃がん検診
(経鼻内視鏡またはエックス線)対象者:50歳以上(男女)
検査項目:問診、内視鏡検査
費用:50~69歳 3,140円
70歳以上 無料 - 大腸がん検診
対象者:市内在住の40歳以上で職場など他に受診機会のない方
※年度内に対象年齢になる方も含みます。
検査項目:便潜血検査
費用:40歳以上 無料 - 前立腺がん(PSA)検診
対象者:50歳以上(男性)
検査項目:問診、血液検査
費用:50~69歳 1,000円
70歳以上 無料 - 市の健康診査
対象者:横浜市に住所を有する神奈川県後期高齢者医療制度被保険者の方
検査項目:問診、理学的検査、身体計測、血圧測定、尿検査、血液検査、腹囲、循環器検査、貧血等検査
※循環器検査、貧血等検査は選択検査です。
費用:無料 - 特定健康診査
対象者:横浜市国民健康保険に加入していて、当年3月31日までに40歳~75歳の誕生日を迎える方(75歳になる方は、誕生日の前日まで)
検査項目:問診、身体診察、身体測定、血圧測定、血液検査、尿検査
費用:無料
予防接種
- 各種予防接種も行っております。注射薬の用意が必要なため、お電話で予約をお願いいたします。
- インフルエンザ
- 肺炎球菌(ニューモバックス)
- 帯状疱疹(シングリックス、水痘ワクチン)
- 風しん麻しん混合ワクチン
※国・市の助成の検査・接種も対応しています。
■ 国の風しん対策事業について
対象:昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性
■ 横浜市の風しん対策事業について
対象:妊娠を希望されている女性及び同居家族
在宅医療・往診
- 身体が不自由で通院が難しい
寝たきりや身体が不自由などさまざまな理由で通院が困難な方を対象に、ご自宅へ訪問して診療を行う「在宅医療」も行っています。
介護保険の認定に必要な「主治医意見書」の作成も行っています。
在宅医療・往診に関しては、当院は現時点では外来診療をメインに行っているため、事前にご家族や医療機関からご相談のあった方に対してのみ行っております。事前に当院の提供できる医療の範囲をご説明し、症状悪化時の対応なども含めて患者さんご家族にお話し合いをしてご納得いただいた場合にお引き受けさせていただいております。
患者さん・ご家族に「当院の在宅医療を受けて良かった」と思っていただけるためにこのような形式をとらせていただいておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
なお、在宅酸素療法(HOT)や、在宅ハイフロセラピー(高流量鼻カニュラ酸素療法:HFNC)、在宅非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)にも対応しておりますので、ご相談いただけますと幸いです。
経鼻内視鏡検査
- 食道・胃・十二指腸に
違和感がある - 胃カメラ検査を受けたい
- あまり苦しくない
内視鏡検査が受けたい
胃内視鏡検査は、食道から胃、十二指腸上部まで一度に診断と治療ができる画期的な検査方法です。当院のような消化器病に特化した施設では、ほとんど苦痛を感じない胃内視鏡検査を受けることができます。
また、近年では内視鏡の機器自体が改良され、柔らかくて太さも6.5mm以下、経鼻内視鏡なら5mmという細いものが主流です。当院でも世界シェアトップクラスのオリンパス社製の先端部径5mmのEVIS LUCERA ELITEを使用しており、「思ったより楽だった」と感じる患者さんが多い傾向があります。
リラックスして受けられる
胃内視鏡検査
胃内視鏡検査は、中学生から高齢者まで安心して受けられる検査です。 使用する内視鏡は鼻からスムーズに挿入できる約5mmの細さの機器なので、強い麻酔が必要ありません。当院ではベテランの医師が担当するため、不快感や吐き気もほとんど現れず、痛みもできる限り抑えた検査が可能です。検査中であっても会話ができますので、質問や気分を告げたいときにはいつでもお声がけください。
動脈硬化検査
- 血管の状態が知りたい
- コレステロール値が高く
血管が心配 - 高血圧なので動脈硬化を
調べておきたい
当院では、わずか5分程度で動脈硬化症を測定できる検査を行っています。両手・両足首の4ヶ所の血圧を同時に測るだけなので、気軽に受けることができます。40歳以上で喫煙・高脂血症・高血圧・肥満・冷感・しびれなどの症状が思い当たる方は、特に検査をおすすめします。
動脈硬化は、高血圧やコレステロールの影響で血管の壁が厚くなり、劣化したり狭くなっていく現象です。やがて脳血管疾患や心疾患など大変な病気を招く恐れがあるため、早期に発見することが必要です。
動脈硬化を放っておくと……
動脈硬化はただ血管が硬くなるだけではありません。
脳出血(くも膜下出血)・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症といった重篤な病の発症原因となる恐ろしい状態です。
これらの疾患は、脳や心臓の血管に異常(破れ・詰まり)が生じることにより、重大な症状を引き起こします。
このような病気を予防するために、当院では動脈硬化検査を強くおすすめしています。