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クリニックニュース 2023-6
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梅毒 若い女性で増えています |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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原因と最近の動向
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が性的な接触を通してうつる病気です。 近年、約半世紀ぶりの高水準へと急増しており、若い女性での増加が顕著です。2022年の性別・年齢別の報告件数を図に示します。 |
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症状の特徴
まず、梅毒にかかっている人と性的な接触をした数日から数週間後に、接触した唇・口内や陰部・肛門周囲などにしこりやただれ(潰瘍)ができます。痛みがないことが多く、感染部位によっては気づかないこともあります。この際、感染部位に近いリンパ節が腫れることがあります。これがI期梅毒で、数週間で自然に消えてしまいます。さらに、その数週から数か月後に手のひらや全身に発疹が出ることが多く、バラ疹と呼ばれます。発熱などの多彩な症状が出ることもあります。これがⅡ期梅毒で、やはり数週間後に自然に消えてしまいますが、治ったわけではありません。 |
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診断と治療
梅毒を数年放置すると、脳神経や心臓に合併症を起こすことがあります。また、妊婦が梅毒にかかると、胎盤を経由して胎児に感染し、流産・死産・先天梅毒の原因となることがあります。梅毒は若い女性で流行していることから注意が必要です。梅毒は血液検杏(抗体検杏)で診断できます。早期(I. II期)の梅毒なら、ペニシリンを筋肉注射(1回)することで、内服薬では約2週間の服用で完治しますので、心配な出来事があった方は早めに検介を受けてください。地域によっては保健所で、匿名・無料で検査できることもあります。疑わしい症状が出た場合は、身近な医療機関に相談してください。 |
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