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クリニックニュース 2021-7
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LDLコレステロールが高い状態を放置しないで |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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コレステロールの役割と循環
コレステロ ールは、細胞の膜やホルモンを作る材料になる重要な物質です。血液中には、いわゆる悪玉と呼ばれるLDLという粒子によって運ばれるLDLコ レステロ ールと、善玉と呼ばれるHDLという粒子によって運ばれるHDLコレステロールがあります。
LDLは肝臓で作られたコ レステロールを全身へ運び、増えすぎたコレステロールをHDLが回収して肝臓へ戻し、コレステロ ールの量を調整しています。
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LDLコレステロールが過剰になると
このふたつのコレステロールのバランスが崩れて、血液中のLDLコ レステロールが過剰になるのが、脂質異常症と呼ばれる状態の1つです。
この状態が続くと、LDLコレステロールが血管壁の中に入り込んでたまり、水道管が錆び付いたような動脈硬化ができます。
動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こします。 |
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健診で脂質異常症を指摘されたら
下の表のいずれかに当てはまると、脂質異常症といわれる状態です。
どのような対策・治療を行うかは、年齢や性別、身体所見や家族歴など、この数値以外の因子も考慮して判断します。特に、LDLコレステロールは、高値になっていても自覚症状がなく、遺伝性にLDLコレステロールが著しく高くなり、放置すると心筋梗塞になりやすい家族性高コレステロール血症という病気もあります。
いつの間にか動脈硬化が進み、生命を脅かす菫大な病気を引き起こす前に、自身の健診結果に目を向けて、早めにかかりつけ医を受診して相談しましょう。
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