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クリニックニュース 2020-4
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治療と仕事を両立させる |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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「治ってよかった!」の先を考える
医療が進歩した昨今、がん患者の5年以上の生存率は実に60%を越えるようになりました。しかし、がんの宣告を受けて、本格的な治療を開始する前に仕事をやめてしまう例が少なくありません。「治ってよかった!」のと同時に、その後に続くな相人生を考えることも大切です。
がんのみならず、糖尿病、高血圧、肝臓病、腎臓病などの病気を患うことがあっても、治療と仕事を両立させていくことは人生の重要課題といえます。 |
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治療と仕事を両立させるために
病気を持つ方が治療をしながら仕事を続けたい場合、まずは主治医やかかりつけ医への相談が不可欠です。治療の過程がやや複雑ながんなどの病気であれば、主治医が患者さんの職場で活動する産業医(※1)と連携を取りながら治療を進めることも可能です。さらに産業医の活動を理解している主治医であれば、仕事の内容を含めて相談に乗ることもできるでしょう。 |
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高齢化と共に病気を持つ勤労者が増加
私達の社会は高齢化がますます進んでいます。そして、国も高齢者雇用安定法などを介して働く高齢者を支えようとしており、人口全体における高齢労働者数は増え続けています。人は歳を重ねるにつれて何らかの病気を患うことも増え、働く人々の誰もが病気になる可能性は十分にあり得ます。主治医やかかりつけ医、あるいは各地のがん相談支援センター(※2)や、治療就労両立支援センターならびに同支援部(※3)といった支援機関の力も借りながら、自分や身近な人が働きながら病気を治せる環境づくりを考えていきましょう。 |
※1 労働者の健康管理などについて専門的な立場から指導や助言を行う医師
※2 全国のがん診療連携拠点病院などに設置されているがんに関する相談窓口
※3 全国30カ所の労災病院に設置されている、病気を抱えながら働く人のサポート機関 |
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