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クリニックニュース 2020-11
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認知症かもしれないと思ったら 早期診断が重要 |
日本医師会企画「健康プラザ」より引用 |
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物忘れと認知症
年をとれば誰しも体力とともに記憶力の衰えが出てきます。「人の名前を思い出せない」「ものを置いた後、どこに置いたかを思い出せない」など、よくあることです。物忘れは、認知症の初期の症状であることが多いのですが、健康な老羽化でも起こります。
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健康な物忘れと病的物忘れ
記憶は遠隔記憶(若いころに覚えた古い記憶)と近時記憶(最近覚えた新しい記憶)に分けられます。高齢になると昔のことはよく覚えていても、新しいことが覚えにくくなります。その際、忘れた内容が出来事の一部であったり、ヒントがあれば思い出せる場合(健康な物忘れ)は大丈夫です。
一方、出来事全部を忘れていたり、ヒントがあっても思い出せない場合(病的物忘れ)は、注意が必要です。
アルツハイマー型認知症と他のタイプの認知症
認知症は老化と関係が深い病気ですが、老化だけで起きるのではなく、病気の原因となる物質が脳内に蓄積して起こります。いくつかのタイプがありますが、アルツハイマー型が最も数が多く、認知症の原因疾患の約6割を占め、病的物忘れが主症状となる疾患です。その他の症状として、気分が憂鬱になる、実在しないものが見える(幻視)、思考が乱れる(妄想)、性格が変化する、ということもあり、認知症のタイプによっては、これらの症状が物忘れに先行して現れることもあります。 |
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早期診断が重要
認知用は早期に診断して治療を開始することにより、病気の進行を遅らせたり、病状を和らげたりすることができます。また、最近は車の運転を続けて大丈夫か心配されるご家族も増えています。認知用かもしれないと思ったり、車の運転が心配になった時にも、お気軽にかかりつけ医に相談してください。 |
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